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【高槻市で五十肩にお悩みの方へ】四十肩・五十肩の原因と改善のポイントを整体師が解説【理学療法士が診てきた五十肩・四十肩の現実】

2025.7.29

五十肩の原因とは?発症メカニズムと注意したい生活習慣

五十肩・四十肩(正式名称:肩関節周囲炎)は、肩の痛みや動かしにくさが
数ヶ月~1年以上続く、40〜60代に多い代表的な肩の疾患です。
この記事では、現場で多くの症例を見てきた理学療法士の視点から、五十肩の原因や発症メカニズム、なりやすい人の特徴、注意すべき生活習慣についてわかりやすく解説します。


五十肩とは?正式名称と症状の特徴

五十肩の正式な医学的名称は【肩関節周囲炎】です。
40代〜60代に多く見られ、以下のような特徴的な症状があります。

① 肩を動かすと強い痛みを感じる

② 腕が上がらない・後ろに回せない

③ 痛みは夜間に悪化しやすい

④ 着替えや髪を結ぶなど、日常動作が困難になる

症状は片側の肩に出ることが多く、放置すると肩の可動域制限(拘縮)が長期間続くケースもあります。


五十肩の原因とは?主な4つのメカニズム

五十肩の原因は明確に一つではなく、肩関節周辺の組織の炎症や加齢変性、
生活習慣などが複雑に絡み合って起こると考えられています。

① 腱板(ローテーターカフ)の老化・損傷

肩の動きを支える腱板が、加齢により硬くなったり微細な損傷を受けることで炎症が生じ、
動作時の痛みや可動域制限を引き起こします。

② 滑液包や靭帯の炎症

肩関節の動きを滑らかにする滑液包が炎症を起こすことで、周囲の筋肉や靭帯にも痛みが波及します。炎症が進むと拘縮へとつながります。

③ 血流の低下

加齢により肩周辺の血流が低下すると、組織の修復が追いつかず、慢性炎症が続きやすくなります。
冷え性や運動不足も血行不良の一因です。

④ 姿勢や生活習慣の乱れ

長時間のスマホ使用やデスクワークによる猫背姿勢は、肩関節に偏った負荷をかけてしまい、
炎症を引き起こす引き金となります。


五十肩になりやすい人の特徴

以下のような人は、五十肩のリスクが高いとされています。

① 40〜60代の男女

② 長時間座りっぱなしで肩を動かす機会が少ない人

③ 糖尿病や甲状腺疾患など、代謝系の病気がある人

④ 一方の肩ばかり酷使する職業・スポーツをしている人


当院の治療方法 時期に応じた適切な介入がカギ

五十肩の治療は、発症の時期(ステージ)に応じて適切に対応することが重要です。

● 炎症期(急性期)

強い痛みが出やすい時期。安静とアイシング、痛みを軽減する物理療法が中心となります。

● 拘縮期(可動域が狭くなる時期)

痛みは軽減するものの、肩が動かしづらくなる時期。可動域を広げるリハビリが必要です。

● 回復期

動きや痛みが改善しはじめる時期。筋力トレーニングや日常動作の練習を取り入れます。

当院では、この3つの時期を大事な柱だと考え、個別プランの提供を行っています。


まとめ|五十肩の原因は一つではない。生活習慣から見直そう

五十肩の原因は、「腱板の変性」「炎症」「血行不良」「生活習慣」など、
さまざまな要素が複合的に関与しています。

早期の評価とケアが症状改善の近道です。
・痛みが長引く場合は、自己判断せず専門家に相談しましょう。


よくある質問(FAQ)

Q1. 五十肩は自然に治るって本当?
→ はい。多くのケースでは半年〜1年ほどで自然回復しますが、
可動域が元に戻らないこともあるため、放置はおすすめしません。

Q2. 両肩同時に五十肩になることはありますか?
→ 通常は片側から始まりますが、交互や稀に両肩同時に発症することもあります。

Q3. 肩こりと五十肩の違いは?
→ 肩こりは筋肉の疲労が主因で重だるい痛みが中心。五十肩は関節内部の炎症で、
関節が動かせない強い痛みが特徴です。


▶ 肩の痛みが我慢できないほど強い方へ

「これも五十肩?」と思ったら、整形外科に早めに相談することが大切です。
早期の対応が、つらい症状を長引かせない第一歩になります。

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